原発事故の真実

 3月23日。二週間ぶりに外出し、街に出ました。


 駅改札口には「本日の運転列車」が掲示されていましたが、ラッシュ時をのぞいて運休ばかりです。
 車内灯も消していましたが、営業運転中は点灯しなければならないのでは?


 千葉では一流、大阪では三流のデパートでは、電気自動昇降機と電気自動階段は一部が止まり、売り場も一部は閉鎖。営業時間も短縮されていました。しかし、お客は入っていました。


 千葉から先は、総武緩行線から地下鉄東西線に乗り継ぎました。
 帰宅ラッシュのはじまりの時間帯なのに、空いている、空いている。だから、寒い、さむい。暖房を止めています。
 茅場町、日本橋、大手町という乗換駅ではさすがに混雑しましたが…。

 日本橋三越で開催中の「みんなの大鉄道展」に立ち寄る予定でしたが、時間が押しているので通過。


 下車したのは早稲田駅。めざすは徒歩数分の早稲田奉仕園。日本キリスト教団の施設。
 その夜はここで、月刊誌『DAYS JAPAN』の広河隆一氏と原発問題で積極的な発言を続ける広瀬隆氏の「福島原発事故・緊急報告会」が行われたのです。

 会場定員を200名に設定し、夜から予約を受け付けたところ、明け方までに満席になったとか。キャンセル待ちも相当いました。
 ギュウギュウに詰めて、全員を受け入れ、それでも定刻に始まりました。主催者の手際はみごとでした。

 集会は急遽ネット上で中継されました。いまでも録画が見られます。 → http://www.ourplanet-tv.org/

 普段、テレビや新聞の報道にだけ接している方には、ショッキングな内容でしょう。
 でも、メディアは表面的なことしか伝えていないのです。たとえば:

 「放射能は、当面健康に影響のないレベルです」と言います。チェルノブイリの体験では、放射能は、とりわけ4歳までの幼児の甲状腺に多大な影響を与え、しかしその影響は4~5年後に現れ、甲状腺がんの子どもがたくさんいたとか。たしかに「当面の」健康に影響はないですね。
 さらに、メディアは、自社の記者には「危険地域には絶対に入るな」と、言明しているそうですよ。
 広瀬氏は、「妊婦と子どもは直ちに首都圏を脱出させよ」と言い、お孫さんを避難させたとか。

  
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 帰路、見たことのある役者さんを見つけ、話しかけました。
 わたしはこう言いました。「わたしの地元では、勉強会をしても20~30名しか集まりません。200名を越える人が集まって、さすが東京ですね」と。
 すると彼はこう言いました。「そうでしょうか。わたしは、真実を知りたい人が大勢押しかけ、会場に入りきれない人が集まると想像しました。だから、ガッカリなんですよ。みなさんの関心があまり高くはないことがわかって」と。

 さて、みなさんは、どう思いますか。

 「行きたいけど、電車は間引きだし、余震も怖いわ」という方もいます。わたしも、帰宅難民になった時のことを考えて、“おにぎりと水”を用意していました。
 ネット中継を見ていた方は言いました。「メディアと正反対のことを言われると、何を信じてよいのかわからなくなる」と。

 そうなんです。私たちは何を信じたらよいのでしょう? 原発推進派の反論も聞きたいところです。

 さまざまな情報を集め、それを取捨選択し、おのれの意見をつくる。やっぱり、これしかないでしょう。


 帰路の電車は空いている上に、暖房はなし。駅ではエスカレーターもエレベーターも停止。寒い、さむい夜でした。
 自販機の飲み物を口にしたときの、安堵感、安らぎ感…。その時、被災地の人々を思いました。

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